「韓国語の勉強をしているから、資格を取りたい」
このように考える方は多いと思います。
しかし、いざ資格を調べてみると「韓国語能力試験(TOPIK)」や「ハングル検定」の資格があることに気がついたと思います。
本記事では、「韓国語能力試験」と「ハングル検定」の違いについて徹底解説しています。
どちらの資格に挑戦すれば良いのか分からない方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
この記事が提供する価値
- 韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の違い
- そもそも韓国語能力試験(TOPIK)とは何なのか
- そもそもハングル検定とは何なのか
- 韓国語能力(TOPIK)とハングル検定の資格は何に役立つのか
上記の内容を解説していきます。
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の違い
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の違いを下記の項目で比較していきます。
- 試験の難易度
- 試験の実施回数
- 試験の有効期限
- 試験の検定料
- 試験時間
1つずつ解説していきます。
違い1.「試験の難易度」
それぞれの試験の難易度は以下の比較表を参考にしていただければと思います。
レベル | 試験 |
---|---|
最上級 | ハングル検定1級 |
上級 | TOPIK Ⅱ 6級|ハングル検定2級 |
中上級 | TOPIK Ⅱ 5級 |
中級 | TOPIK Ⅱ 4級|ハングル検定準2級 |
初中級 | TOPIK Ⅱ 3級|ハングル検定3級 |
初級 | TOPIK Ⅰ 2級|ハングル検定4級 |
入門級 | TOPIK Ⅰ 1級|ハングル検定5級 |
TOPIK6級とハングル検定1級を比べると、ハングル検定1級の方が出題される内容や単語が難しいといわれており、合格率もハングル検定1級が断然低くなっています。
それぞれの合格点も確認しておきましょう。
韓国語能力試験(TOPIK)
- TOPIK Ⅱ 6級:300満点230点以上
- TOPIK Ⅱ 5級:300点満点中190点以上
- TOPIK Ⅱ 4級:300点満点中150点以上
- TOPIK Ⅱ 3級:300点満点中120点以上
- TOPIK Ⅰ 2級:200点満点中140点以上
- TOPIK Ⅰ 1級 200点満点中80点以上
ハングル検定
- 1級~準2級:100点満点中70点以上
- 3級~5級:100点満点中60点以上
それぞれの試験や受験する級によって出題内容や受験方法も変わるので、必ず各主催団体のホームページを確認するようにしましょう。
違い2.「試験の実施回数」
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の試験実施回数は以下の通りです。
韓国語能力試験(TOPIK):年3回(春・夏・秋)
ハングル検定:年2回(春・秋)
申請期間も各試験によって定められているので要注意です。
思い立ったが吉日。
まずは試験に申し込んで自分を奮い立たせるのもいいかもしれませんね。
違い3.「資格の有効期限」
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定は、有効期限にも違いがあります。
- 韓国語能力試験(TOPIK) 資格取得から2年
- ハングル検定 有効期限なし
しばらく資格を利用する予定がない場合は、有効期限のないハングル検定の級を取得しておくといいかもしれませんね。
また、韓国語能力試験(TOPIK)が必要な場合は”資格有効期間が切れてる”ということにならないように注意しましょう。
違い4.「試験の検定料」
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定で検定料は違いますが、受験する級によっても検定料は異なります。
韓国語能力試験(TOPIK)
TOPIK Ⅰ:4,500円
TOPIK Ⅱ:6,000円
ハングル検定
(単願)
1級:10,000円
2級:7,000円
準2級:6,300円
3級:5,300円
4級:4,200円
5級:3,700円
(併願)
1級・2級:16,800円
2級・準2級:13,100円
準2級・3級:11,100円
3級・4級:9,000円
4級・5級:7,400円
ハングル検定は併願があるので便利ですね。
ただし、ハングル検定は受験級が上がるにつれて検定料が高額になります。
なるべく自分のレベルに合った級の試験を受けるようにしましょう。
違い5.「試験時間」
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の試験時間の違いも知っておきましょう。
韓国語能力試験(TOPIK)
TOPIK Ⅰ:110分(休憩なし)
TOPIK Ⅱ:110分(1時間目)→70分(2時間目)
ハングル検定
1級:110分(聞きとり30分→筆記80分)
2級:110分(聞きとり30分→筆記80分)
準2級:90分(聞きとり30分→筆記60分)
3級:90分(聞きとり30分→筆記60分)
4級:90分(聞きとり30分→筆記60分)
5級:90分(聞きとり30分→筆記60分)
ハングル検定は2018年からより受験しやすい試験となるように、試験の問題数や問題時間を変更しました。
ちなみにハングル検定はその変更に伴い休憩時間がなくなっているので注意しましょう。
そもそも韓国語能力試験(TOPIK)とは
韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の大きな違いは、主催している団体です。
韓国語能力試験(TOPIK)は、韓国政府が主催しており、世界70カ国以上で実施されている韓国語能力を測定する試験です。
問題用紙なども韓国語で記載されているのが特徴です。
有効期限が2年間と決められているため、受験時期は前もって計画をしておきましょう。
そもそもハングル検定とは
ハングル検定は、ハングル能力検定協会という日本の団体が主催しており、主に日本語を母国語とする方を対象とした韓国語能力を測る試験です。
1993年に日本で初めて実施された韓国語の試験であり、日本の企業などにはより認知度が高いといえます。
韓国語能力試験(TOPIK)と違い、資格取得後の有効期限がないため長期に渡って利用することができます。
韓国語能力(TOPIK)とハングル検定の違いを理解したい方向け:資格は何に役立つのか
先に紹介したように、韓国語能力試験(TOPIK)は韓国政府、ハングル検定は日本の団体が主催しています。
そのため、韓国での留学や就職、ワーホリなどに利用したい場合は韓国語能力試験(TOPIK)、日本の大学進学や就職に利用したい場合はハングル検定の受験をおススメします。
簡単に言うと、日本国外では韓国語能力試験(TOPIK)、日本国内ではハングル検定がより認知度が高いと言えるでしょう。
まとめ
ここまでで「韓国語能力試験(TOPIK)とハングル検定の違いを徹底比較」の解説は以上です。
- 韓国語能力試験(TOPIK)は、韓国政府が主催しており、世界70カ国以上で実施されている韓国語能力を測定する試験
- ハングル検定は、ハングル能力検定協会という日本の団体が主催しており、主に日本語を母国語とする方を対象とした韓国語能力を測る試験
本記事は以上です。
韓国語の資格学習に興味がある方はぜひ下記の記事で学習してみてください。